たけはち東京公演・雑感
「たけはち」東京公演が終了しました。
近年稀にみる
めくるめく演奏体験だった!
この日に至るまでの、
私の中の葛藤の日々を書き残しておこう。
最近、生きていることが特別だと思える。
そこまで追い詰められて暮らしているともいえる。
あまり公に言いふらしたくはないのだけど
私には持病の関節炎がある。
色々試したが、今は断薬して
セルフケアでコントロールしている状態。
ある程度の年齢になれば皆、向き合うことだが、
筋肉や腱が弱くなってしまって、
根を詰めたり、無理をしたりが効かない。
頑張ると、身体が悲鳴を上げ始める。
はっきりいって、演奏の方は
ベストの状態が約束されない。
それでもどうにか、だましだまし、
演奏活動をしてきた。
どんなに体調が悪くても、なぜか楽器は吹ける。
それが不思議でもあり、重荷でもあり。
周囲の期待に沿えないまま、
ステージに立ち続ける自分。
これは、ただの執着ではないのか?
そんな自分が、ある時は情けなくてたまらない。
大声で、言い訳をしたい衝動に駆られる。
たけはちのプログラムは、
過去最高レベルの内容で、
自分の今のポテンシャルでは、
到底満足な結果にはならない、
そんな風に絶望していた。
何度も、何度も
「私、できません。もう辞めます」
という言葉が、喉元まで出かかった。
でも、私にとって、たけはちは
ただの演奏団体ではなくて
心から尊敬する仲間たちでもあり、
大事な大事な、恩人たちでもあるのだ。
だから、腹を括ってやるしかない。
出来る範囲でベストを尽くすしかないと。
本番当日、ただただ音楽と繋がることを考えた。
ようやく今の自分を受け容れられた気がした。