落ち葉とブラームス
ブラームスにハマり出したのは高校生のころです。
市民オケで交響曲第4番(通称ブラ4)をやって、私は降り番(吹かせてもらえない)だったんですが
大人の団員さんにテープをもらって、繰り返し聴いてました(ラジカセでね)。
当時はまだオーケストラの知識も経験もなかったのですが、2楽章の静かな冒頭部分に差し掛かると、そこだけ違う時間と空間が流れているような感覚になりとても印象的でした。
晩秋というと、高校でマラソン大会があって、小金井公園を2周するんですけど、落ち葉がすごくきれいだったんです。
息を切らして走りながらも、足元の色とりどりの落ち葉を見ると、別の時間と空間にトリップしたようになり、息使いと駆け足の3拍子、そしてブラ4の2楽章がぐーるぐる。クラリネットの音色がしーずかに鳴っていました。
私は持久走が大の苦手で、高校ではマラソン大会で7.5kmを走ると分かったとたん恐怖のあまり、入学直後ジョギングクラブに加入し、この日にむけて備えました。
そんなにいやなら当日休むとか、サボるとか、そういう手もあったのに思いつきもしなかった。
中学生の時に1000m走をやって死ぬかと思ったのに7.5kmだなんて・・・。
でも、ジョギングクラブはマイペースで走ってよかったんです。最初は死にそうに辛かったんだけど、友達と一緒にしゃべりながら走っていてランニングハイを覚えてから、走るのが大好きになりました。
当時、すぐに医者送りになるほどの貧血だったのに治ってしまいました。
小さいころからの慢性的な鼻炎もなくなったし、冬でもシャツ一枚で大丈夫な体に。鉄人と呼ばれていましたね。
話はそれましたが、ブラームスの交響曲を吹くことは私にとっては憧れですが、4曲のシンフォニーは全て2管編成(フルートが2人)なので、エキストラにはまず仕事が回ってきません。
もう一生吹く機会がないかもしれないと思っていました。
それが、なんと今週末!
2つのブラームスの交響曲を演奏させて頂けるチャンスが巡ってきました。
あきらめなくてよかったな~。
楽しむぞ。